6月号は田島稔之さんです

幸福への一歩! ~まずは支出配分を考えましょう~


何かのライフイベントをきっかけに、それまでは収支が黒字だった家計が、一気に赤字家計になることがあります。例えばマイホームの購入。それまでは頭金を「貯められる」家計だったのに、購入後は「全く貯められない」家計になってしまう事がよくあります。そして、場合によって数年後には「赤字の家計」に陥ってしまう。

 その原因は、支出配分にあります。よく、住宅ローンの借り入れ可能な額として、「家賃プラス頭金積立の額」と言われます。これには、支出配分の面からみると大きな間違いがあります。

例えば、手取り月収30万円、家賃8万円、頭金積立2万円の月の家計を見てみると、「居住費8万円(26.6%)、貯蓄2万円(6.6%)」の支出配分になります。これが全額住宅ローン返済に充てられると「居住費10万円(33.3%)、貯蓄0円(0%)」の支出配分になります。

家賃も住宅ローンも、支出の面からみれば、共に「住居費」なのです。そして、頭金の積立をローン返済に充てることは、支出配分を変更することなのです。

自分の生き方として支出項目に優先順位を付けることは重要です。安田財閥を一代で築いた安田善次郎氏は、「住居費にかけるお金は、収入の110を超えてはいけない」と決めていたそうです。一方で、高級外国車に乗るために、その他の支出を最小限に抑え、それで幸せな人がいます。

要するに、限られた収入の中で、自分はどう支出を振り分ければ幸せか?と言うことです。ライフプランを作成する際、ここがしっかりしていないと、目的が「幸福」ではなく「損得」だけ、合理性を追求しただけの「誰でも同じ」プランしか作成できません。

主な支出項目として、住居費・保険料・教育費・外食費・旅行代・自動車関連費・貯蓄・被服費などがあります。他に自分がこだわっている事は一つの費目とします。

まずは感覚でいいので、自分に必要な費目の優先度を百分率で表してみてください。どうでもいい費目は、「その他」で一まとめにしても良いです。次に、実際の家計から、現在の支出配分を導き出してください。当然、理想と現実にはギャップがあるはずです。

 このギャップを埋めるのがファイナンシャルプランです。実際には、収入の範囲内で収まるよう、優先順位の低いものは妥協したり、お金をかけないよう工夫したり、将来の支出増を見越して、費目ごとに積立金を準備します。また、資産運用で収入を増やすことも考えます。

 よく、理想の家計として、「住居費に何%、保険に何%、食費に何%・・・」と書かれた本がありますが、アセットアロケーション(資産配分)が人それぞれのように、支出配分も人それぞれなのです。

人は、暗くなるような目標に向かっては、決して努力しないそうです。まずは自分の価値観で支出配分を決めてください。日々の生活が楽しくなければ、せっかくのライフプランが台無しになります。

                    田島FP事務所(T.F.P.O) 田島 稔之 CFP®

 

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