5月号は寺野裕子さんです

お金の失敗・無駄をしないために 

~4月に社会人デビューしたばかりの皆さんに伝えたいこと~

 

常日頃、皆様は人生の先輩として、社会人デビューしたばかりの日本の若者たちに向けて、いろいろなメッセージを持っていらっしゃるのではないでしょうか。発する言葉は違っても、皆様のご経験や人生観、経験談は彼らにとって非常に参考になるものです。是非、お伝えください。

その時に参考になるかと思い、FPとしてぜひ伝えたい二つの点についてまとめてみました。

 「今からスタート」ということで社会人1年生は「ゆとりある生涯資金設計達成」のベストチャンスにいます。まだまだ仕事が大変な時期だと思いますが、強力な武器を最大限活かすには、まさに「今でしょ!」なんです(ちょいと古い?)。

 ベストチャンスを活かすには、出来るだけ早く「無駄なく賢くお金を使いたい」という意識を持つことが必要です。独身でまだ将来のプランが定まっていないとしても、「①保険」、「②貯蓄」についてしっかり押さえておくことが大切なのです。特に「①保険」は就職早々、お金の失敗・無駄に遭遇しやすい場面と言って良いかと思います。

①保険について

社会人になると保険の勧誘を受ける機会が増えます。既に職場で保険営業の方とご挨拶をされているかもしれません。ここで言っておきたいのが、保険で失敗・無駄をしない為に『急いで加入しないで!』ということです。

社会人1年生ですから“貯蓄は今から”という方が大半でしょう。貯蓄が少ない間は、特に突発的アクシデントに備えて保険に加入しておくことは生涯資金設計を考える上で大切です。ただ、加入の仕方を間違えると、本当に必要な保障を確保出来ず、さらには100万円単位で余分な保険料を払ってしまうなんて結果になることも…

以下は、ベストチャンスに保険で失敗しないためのポイントです。若年層に限らず保険に加入するときの基本です。

・保障はいつまで? 支払はいつまで? どんな時受け取れる? ということを把握し検討する。

・「この保障が欲しいから下さい!」と指示できるくらいになるまで勉強する。急いで加入する必要はありません。

・会社の団体保険も、安いという理由で加入しない。内容を把握して検討を!

FP等の専門家にセカンドオピニオンを依頼することもおすすめ。

②貯蓄について

最近ニュース等で「投資信託」「NISA」「確定拠出年金」等々の運用に関する言葉に接する機会が多いです。ただ、貯蓄も保険と同じく、急いで「投資信託」「NISA」「確定拠出年金」等を使う必要はありません。ご自身の運用方針を決定してから活用しましょう。

社会人1年生であれば、次のような貯蓄の考え方はいかがでしょうか。一例として参考になると思います。

まずは手取収入の最低1割の積立をスタートしてみましょう(理想は2割以上)。例えば初任給手取を17万円とすると、毎月17,000円の積立です。ボーナスも手取の1割を積立てます。その結果、円定期等の確定利付商品で100万円確保します100万円確保後は、毎月積立額の半分をNISAや確定拠出年金の優遇税制を活用して、将来に向けた長期運用を開始しましょう

サラリーマンの生涯年収は業種、会社によっても違いますが、2億円とも3億円とも言われています。

 仮に生涯手取収入2億円で社会人デビュー時から手取の1割を貯蓄できた場合、40年後に2,000万円残ります。もし、これに2%の力を加えて運用出来たとすると3,000万円の金融資産を残すことができます。ただし、これではゆとりある人生を全うするには役不足ですね。運用の工夫はもちろん、収入を増やす努力など、さらなるプラスアルファの努力が必須です。人生の先輩としては、その点にポイントを置いてアドバイスしたいところです。

無駄な保険料を払うことを避けて必要な保障を上手く買い、早く最低1割貯金(理想2割)始めたくなれば、“最初の一歩”を踏み出したことになります。次は“独身の間、残りのお給料の一部をスキルアップ資金として自分に投資する”というように、更なるステップが楽しくなります。

さて次のステップは?

                  てらの・ファイナンシャルプランニングオフィス 寺野 裕子 

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