2015年2月号は、Mr.FP小林治行さんです

REITの魅力 その商品性と順風の金融環境

 

世界のREIT市場は多様性を持っています。日本でも最近、ヘルスケアREIT1号が立上がったばかりです。REITのメリットは利益の90%以上を配当する場合、税制面の優遇措置を受けていることです。*

REITはその仕組み上、分配金利回りの高さなどがメリットとなり、概ね世界株式を上回っています。昨年前半の実績では世界株式 2%、グローバルREIT 13%となっています。(ドルベース5/20まで 日興アセットマネジメント調べ)

いつも株式に勝っているという訳ではありません。サブ・プライムローンで世を騒がせた07年、08年は株式の値下がり以上に値を下げましたから、安心資産とは言えません。しかし、回復が早い。フィデリティー資料によれば、昨年7月までの10年間のUS REITのリターンは9.6%。同じ期間のS&P5008.0%でした。ちなみにTOPIX3.0%。(米市場はドルベース)

REITは内部留保はほとんどないので、資金は手持ち現金、株式、借入金になります。借入金で困るのは金利が上昇すること。米国では今後財政引き締め期に入り、本年年央には政策金利がアップしそうです。但し、金利が上昇することは経済も活気することですから、悪いだけではありません。日本は金利も足元10年物で0.3%さえ下回るかという状態です。今後もこんな状態がまだ続くでしょう。

ドル/円為替も米国と日本の財政比較からみて、米国の優位性は変わらず、ドル高基調はそのまま。更に米国はシェール原油により、輸入国から輸出国に転換するほどの恩恵が今後さらに強まります。

J-REIT の分配金利回りは現状3%台前半ですから、国債に利幅を取れない金融期間、特に地方銀行の需要は強いようです。

*REITは利益の90%以上の利益を配当する場合、その配当金額に相当する利益について

法人税が非課税になるという税制上のメリットはありますが、投資家への配当金の段階では課税対象になります。(資料:フィデリティー USリート資料)

米国と米国以外のREIT市場の比較

 

米国

米国以外

時価総額

62.3兆円

オーストラリア

8.8兆円

 

 

日本

8.6兆円

 

 

英国

6.3兆円

 

 

フランス

4.6兆円

銘柄数

144銘柄

オーストラリア

27銘柄

 

 

日本

46銘柄

 

 

英国

17銘柄

 

 

フランス

9銘柄

REIT導入年

1960年

オランダ

1969年

 

 

オーストラリア

1971年

 

 

カナダ

1993年

 

 

日本

2000年

 

 

フランス

2003年

 

 

英国

2007年

主な業種

多種多様な9業種

欧州・オーストラリアは小売セクターの比重が高い。

 

 

102円/$で計算

2014年7月末現在

注)この資料は個別銘柄を推奨するものではありません。投資は個人責任でお願いいたします。


株式会社コバヤシアセットマネージメント代表   

小林 治行(CFP・1級FP技能士)



関連サービス

関連サイト

代表・井畑敏の執筆本

お問い合わせフォーム

メモ: * は入力必須項目です

Moneyjoho Twitter